“痛風”と間違われやすい症状の病気とは◆痛風のような症状の病気について 1. 偽痛風 この症状は仮性痛風とも呼ばれてその名前の通り痛風と症状がとてもよく似ている病気です。 痛みの発生メカニズムは痛風とほとんど同じですが、 痛風が尿酸を原因として起こるのに対して偽痛風はカルシウムの一種が結晶化して関節の部分に溜まり発症します。 2.変形性関節症 この病気は老化が原因で中年以降の人や激しい労働する人に発症しやすい病気です。 関節が炎症起こして水が溜まったりすることで痛みや腫れが起こります。 関節液の検査やレントゲン検査によってこの病気かどうかを判別することができます。 3.関節リウマチ これは関節に痛みが起こる点では非常に痛風と間違いやすい病気です。 痛風との違いはまず痛みの状態です。 痛風の場合は1つの関節に激しい痛みが起こり1週間ほどで消えますが、 関節リウマチの場合は手首や手の指など複数の関節がじわじわと痛み日が経つにつれてその痛みが増加してきます。 また痛風は患者さんの9割以上が男性ですが、 リウマチは7割ほどが女性の患者なのでこれも判断基準のひとつでもあります。 4.外反母趾 この病気はよく知られているかと思いますが、 足の親指の関節部が腫れて外側に膨らみ激しい痛みを伴います。 女性などはハイヒールや自分の足の形に合わない靴を履き続けたり、 スポーツ等で特定の動きを繰り返したりして足の親指関節部に無理な圧迫がかかることで発症します。 痛みの箇所はほぼ痛風と同じで、 腫れ方もかなり似ているので間違いやすいですが原因がまったく異なるため検査をすれば容易に判別することができます。
5.その他の病気 その他の病気として間違いやすいものは化膿性関節炎、 変形頸椎症、 変形性腰椎症なども手足の関節部に痛みを伴うため、 痛風にとてもよく似た病気です。 関節部が炎症を起こして腫れたり痛んだりする病気などは、 いわゆる「捻挫」がそうであるように数え切れないほど多くの種類があります。 そのため原因がわからないものは素人判断を避けて医師の判断を仰ぎ適切な処置をしなければなりません。
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