
アンケート

2014年の夏に実施された、バイク(主に第1種原動機付自転車)の改造に関する意識調査の結果です。
現在も回答の送信自体は可能となっておりますが、今後は参考意見として処理され、統計の対象となりません。
○問 「合法であれ、どういった改造を施したバイクが暴走族のバイクに見える、或いは迷惑(不快)なバイクであると感じますか?」 への回答
本項は選択式であったため、以下に列挙した改造内容の全てが迷惑(不快)であると感じられている訳ではありません。
とりわけ暴走族のバイクに見える、迷惑、不快に感じるとした回答が多く寄せられた改造内容には「ダサくてごめん」マークが付与されています。
規制範囲内であれ、騒音が大きく聞こえる | ![]() |
男性 | 89,893 | |||
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女性 | 62,233 | ||||
マフラー(チャンバー)が上方、後方等に、やや迫り出して見える | ![]() |
男性 | 87,513 | |||
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女性 | 62,563 | ||||
特攻、爆走、峠最速等と書かれたステッカーが貼られている | 男性 | 32,775 | ||||
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女性 | 21,536 | ||||
ウインカーの点滅速度が、やや速く、或いは、やや遅く見える | 男性 | 31,358 | ||||
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女性 | 22,978 | ||||
ウインカーレンズやテールレンズが透明 | 男性 | 3,057 | ||||
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女性 | 2,552 | ||||
前輪や後輪が迫り出している(標準状態よりも全長が長く見える) | ![]() |
男性 | 87,658 | |||
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女性 | 63,329 | ||||
シートがエナメルや動物革風のものに交換されている | 男性 | 32,081 | ||||
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女性 | 53,538 | ||||
カウル(外装)が取り払われている | 男性 | 21,259 | ||||
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女性 | 52,652 | ||||
ホーン(警音機)の音が一般的なものに聞こえない | 男性 | 21,042 | ||||
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女性 | 18,168 | ||||
アニメやゲームのキャラクター等のステッカーが沢山貼られている | 男性 | 137 | ||||
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女性 | 108 | ||||
バッグ、収納ボックス等が装着されている | 男性 | 97 | ||||
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女性 | 53 | ||||
ハンドルの形状や高さ等が標準とは違って見える | 男性 | 31,654 | ||||
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女性 | 23,367 | ||||
僅かであれ、リアスポイラーや、リアキャリア、リアカウルを跳ね上げている | ![]() |
男性 | 88,835 | |||
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女性 | 55,547 | ||||
僅かであれ、ナンバープレートを跳ね上げている | ![]() |
男性 | 90,973 | |||
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女性 | 58,835 | ||||
電飾(保安部品以外の光るパーツ)が多い | 男性 | 1,883 | ||||
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女性 | 937 | ||||
ボロボロ(傷や凹みが多い等)で汚く見える | 男性 | 32,241 | ||||
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女性 | 52,789 | ||||
車高が低く見える、或いは高く見える | 男性 | 58,283 | ||||
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女性 | 47,491 | ||||
その他 | 男性 | 9,926 | ||||
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女性 | 7,268 | ||||
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有効回答数 157,143 男性 92,767 女性 64,376 |
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○迷惑(不快)な改造ワースト5
特に暴走族のバイクに見える、迷惑(不快)と感じられている改造(回答数に対し、その割合が90%を超えた項目)は以下の通りです。
迷惑(不快)な改造ワースト5 |
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第1位 | 騒音が大きい(152,126) 全体の96% |
第2位 | 前輪や後輪が迫り出している = ロングホイール、ロングスイングアーム(150,987) 全体の96% |
第3位 | マフラー(チャンバー)の迫り出し(150,076) 全体の95% |
第4位 | ナンバープレートの跳ね上げ(149,808) 全体の95% |
第5位 | リアスポイラー、リアキャリア、リアカウルの跳ね上げ(144,382) 全体の91% |
皆さんのバイクに、該当する項目はございますか?
※弊会に於ては、合法か否かに関らず、これら改造を禁止しています。
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○回答者の年齢層
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全年齢、とりわけ20代から40代の方々の意見が最も多く寄せられました。 この年齢層は、第1種原動機付自転車に於けるライダー(オーナー)の年齢層と、ほぼ重なります。 即ち、本来、バイクについて一定の理解を有すると推察される世代の意見が多く得られたものと判断できます。 |
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○問 「あなた自身、或いはあなたの身近に、大小によらず、バイクの改造を楽しんでいる人が居ますか?」 への回答
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当該結果は、本調査に於て、バイクの改造とは縁遠い方々の意見も多く反映された事を意味します。 つまり、ある種の改造が、広く一般に受け入れられるか否かの判断材料として、本調査結果に一定の有用性が担保されたと云えます。 |
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○問 「大小を問わず、改造を施したバイクについて、迷惑(不快)であると感じた事がありますか?」 への回答
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常々感じていると答えた人々と、稀に感じていると答えた人々を合算すると98%にも上ります。 大多数の人々が、ある種の改造を施したバイクについて、何らかの不快感を得ている模様です。 |
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○その他の項目に寄せられた回答
文字入力による回答の中で、特に多く寄せられた意見には、次の様なものが挙げられます。
但し、本項目に於て、明らかに違法改造と判断可能であるもの(極端に突き上げたロケットカウル、三段シートの換装等)や、ライダーの服装、危険運転に類する内容等、バイクの合法的な改造に関わらないと推察される意見も沢山お寄せ頂きましたが、当該調査は、適法であって不快に感じる改造についての意識調査であった為、大変恐縮ながら、これら言及については数に含めておりません。
また、その他として回答された総数(有効回答数)は、男女合算で17,194件でした。
- 比較的眩しく(暗く)感じる、或いは光軸調整が不十分と感じる灯火類
- 砂、雨等を巻き上げる、不十分な大きさ(構造)のフェンダーや泥除け
- テロリズム、ナチス、右翼的、宗教的、反社会的事象を連想させるステッカー等の貼付
- 高級感を演出したと思しき外装パーツへの交換
- 公的な車両(郵便局のバイク等)を模した外観
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学識者によると、この調査例である場合、男女合算で、およそ14万超の回答が得られれば信頼に足る統計的結果が導けるとされます。
本調査に於ては、男性 92,767、女性 64,376、合計 157,143件の回答(悪戯目的と思しき回答等は除く)が寄せられ、当該回答数を満たす事ができました。
但し、可能な限り不正回答を排除する為、同じIPアドレス、同じホスト名よりの回答は除外(最も最初に回答された内容のみ採用)しており、重複分は回答数に含めていません。
候補として挙げた改造内容(その他の項目を含む)について、1つ以上に迷惑(不快)であると回答した方の数は、男性 91,291、女性 63,995、合計 155,286件にも達し、実に98%以上もの人々が、ある種の改造を施したバイクを暴走族のバイク、或いは迷惑(不快)なバイクであると感じている事が判明致しました。
バイクの改造に対し肯定的な考えを持つ方々、或いは迷惑(不快)と感じていない方々は、全体の僅か2%未満です。
また、この割合は「大小を問わず、改造を施したバイクについて、迷惑(不快)であると感じた事がありますか?」とした質問に対し、特に気にならないと答えた方々の比率と、ほぼ一致します。
即ち、これは本調査結果に於て、矛盾が少なく、回答者の方々の偽り無い素直な気持ちが色濃く反映された事を示すものでもあります。
調査の結果、マフラー(チャンバー)、エアクリーナーの交換等による影響で、大小を問わず騒音が増大する改造、マフラー(チャンバー)の形状が、上方や後方へ突き出す様な改造、ロングホイールやロングスイングアーム、また、リアスポイラー、リアキャリア、リアカウル、ナンバープレートの跳ね上げと云った改造について、暴走族のバイクに見える、迷惑(不快)に感じると答えた人々が最も多く(これら全ての項目に於て、回答数全体の90%以上)を占めました。
それらには及ばないものの、爆走、最速等と表記されたステッカーの貼付や、ウインカー点滅速度の変更、エナメル、或いは動物革等を模したシートへの交換、カウルの撤去、ハンドルの交換、汚れた(傷付いた)車体、車高の上げ下げ等も快く思われず、割合的に少数ながら、ホーン交換と云った改造についても、暴走族を連想させる、或いは迷惑(不快)と感じられている模様です。
とりわけ女性は、男性に比して回答者数が少ないにもかかわらず、標準とは異なるシートへの変更、カウルの撤去、車体の汚れや傷について嫌う方の数が男性を上回りました。
その一方で、車体の見た目やイメージが大きく変化する改造であれ、クリアーウィンカー(テール)レンズへの交換、痛バイク化(アニメ関連ステッカーの貼付)、バッグ、電飾パーツの装着等については、比較的、寛容に受け入れられている可能性が示唆されます。
総合的に、騒音、車体の形状、見た目が大きく変化する改造について嫌悪感を感じる方々の多さが顕著に読み取れる結果となりました。
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人それぞれ趣味は様々ですが、TVゲーム、アニメ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書等とは異なり、バイクの改造は、数多くの目に触れ、程度の差こそあれ、周囲の人々や環境にも影響を与えかねない行為です。
そもそもバイクメーカーは、自社が手がけるバイクを、格好悪いバイク、安全性の十分担保されないバイク、対抗車種と比して性能が著しく劣るバイク、周囲の環境に馴染まないバイクであると想定し、設計、生産しているのでしょうか。
即ち、本来、洗練され、完成された構造に手を加える行為について、大義名分は一切存在し得ないのです。
どの様な趣味を持とうが個人の自由ですが、スポーツ等、多少なりとも他人に干渉する行為には ”ルール” 以前に ”マナー” が有り、それはバイクの改造に於ても例外ではありません。
敢えて不快に思われる様な改造を選択しなくとも、如何様なバイクであれ、手を加えて楽しめる部分は他に沢山有るはずです。
その主たる例としては次の様なものが挙げられます。
社外ハンドルグリップ、社外バーエンド、社外スプロケット(プーリー、機械式リミッターカット)、社外スピードメーター、社外CDIの装着、或いは電気式リミッターカット(例:カブ、マグナ等のエンジンに於ける4速検出ピンク線カット等)、社外ミラー、社外カウル、強化ブレーキパッド、スポーツキャリパー、強化プラグ(イリジウムプラグ等)、強化クラッチ、強化チェーン(強化ベルト)、強化リードバルブ、軽量クーリングファン、ハイギア、バックステップ、ハイスロットル、高圧縮ヘッド等への換装(社外とした表記はバイクメーカー純正以外を指します)。
インジェクションコントローラー(リミッターカット等)、ステアリングダンパー、籠、リアキャリア、リアボックス、バッグ、時計、ナビ、カウルガード、スマートフォンホルダー、ドリンクホルダー、水温計、油温計、タコメーター等の装着。
ポートの研磨、タイヤのインチアップ、ヘッドライトバルブのハロゲン球化、各種ランプのLED化等。
※ここに挙げた改造には機能部品の交換も多く含まれますが、その適法性については関連機関に確認済です。
ここに列挙した様に、改造を施しつつも、不快に思われる可能性が少ないであろう箇所は無数に有ります。
但し、こうした改造であれ ”誰もが” 不快に思わない保障は有りません。
しかしながら、少なからず、お寄せ頂いた15万件超にも上る回答の中に(文字入力やメール等により)、これらの改造について言及なさった方は0.1%にも及びませんでした。
あなたは暴走族ですか?
あなたは公道レーサーですか?
人々が不快に思う様な改造を施せなければ、バイクの楽しみが奪われてしまうと思いますか?
バイクの改造を趣味とされる方々は当該結果を重く受け止め、広く一般の方々の目に紳士的に映る改造を楽しまれては如何でしょうか。