尿酸値を改善する適度な運動とは

◆食事と運動で健康維持を・・

現代人の健康を維持する車の両輪は、「食事」と「運動」といえます。日常的に適度な運動を行うと肥満の解消や尿酸値の低下ばかりでなく、血行の促進、高血圧症の予防と解消、心肺機能の向上や血糖値の正常化、中性脂肪の減少、善玉コレステロールの増加、さらにはストレス解消などの効果も期待できます。現代人は車やエスカレーター、エレベーターなどを利用する生活に慣れてしまい、体を動かすことを怠りがちです。運動を生活の中に取り入れて心身を常にリフレッシュするように心がけましょう。

では、どんな運動をすれば良いのでしょうか。尿酸値の高い人は激しい運動すると尿酸値の上昇を招いてしまいますから要注意です。オススメなのは体に負担をかけずに長時間にわたって酸素を取り込むことができる有酸素運動です。

例えばウォーキング、水泳、サイクリングなどがこれにあたります。1回の運動は約30分できれば毎日、最低でも週に3日は行う習慣がつけられればいいでしょう。一方、個人の運動能力を超えた激しい運動を無酸素運動と言いますが、こういった無酸素運動は尿酸値を上昇させる危険性がありますので注意が必要となります。
尿酸値の高い人は、有酸素運動を日常生活の中に取り入れて運動することを習慣にしていきましょう。運動の種類は有酸素運動なら何でも構いません。泳ぐのが好きで近くに利用しやすいプールがあるなら水泳、自転車が好きで近くに走りやすい道があればサイクリングと言うように趣味や条件で楽しく、長くできそうな運動を選びましょう。そういったものが特にないと言う人にはウォーキングがオススメです。

ウォーキングを習慣にするには日常生活でとにかく歩く癖をつけることです。家の周りは自転車を使わず、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を利用したり、通勤時にはひと駅手前で降りて歩くなど、また休日は積極的に散歩に出るなどしてウォーキングの習慣をつけることです。

歩くことに慣れてきたら本格的なウォーキングを始めましょう。早足で歩幅を大きくし、腕を大きく振って歩きます。顔はあごを引き視線はやや前方を見下ろすようにするといいでしょう。胸を張り背筋を伸ばします。ひじを直角に曲げるようにして振り、前の足は足首を直角にしてかかとから着地、後ろの足はひざを伸ばしてつま先で地面を蹴るようにします。また一本のラインを歩くようにして、できるだけ歩幅を広く取り、慣れてきたら歩く速度を速くします。このウォーキングを30分できれば毎日最低でも週に3日は行うようにしましょう。30分の時間がまとめて取れない人は、例えば1回に10分ずつを3回に分けて歩いたり15分ずつで朝と夕方に行ってもOkです。とにかく楽しみながら続けましょう。また運動する時は時々休憩しながら十分に水分を補給することが大切です。悪天候の時や体調がすぐれないときには無理をせず、運動しないようにしましょう。自分の体調管理は運動の前に一番大切です。

⇒オフィスや家でプチストレッチを!