病気の予防のために一番大切なこととは

◆気持ちが病気を寄せているかも・・

ストレスを溜め込みやすくて尿酸値が高くなりやすい人には一定の傾向が見られます。性格的にみますと真面目、几帳面で、責任感や競争心、目標達成意欲が強く生活面では仕事一筋で、趣味や遊びにあまり時間を費やさないタイプです。誤解のないように確認しますが、こうした性格や仕事ぶりがいけないと言うことではありません。むしろこれらの傾向は勤勉で知られる日本人の美徳として高く評価されるべきものとも言えます。ただその勤勉さが行き過ぎると心身に悪影響を及ぼす危険性が出てきます。

心理的、精神的ストレスは心で感じるものですが、心とは、より正確に言うと脳のことです。ストレスを受けた脳は、それを全身に知らせて血圧をあげたりホルモン分泌指令を出すなどの対抗策を指示します。その指示を伝えるのは自律神経です。自律神経は、心身が活動的な時に支配的な交感神経と、ゆったりくつろいでいるときに前面に出てくる副交感神経の2つに分かれます。強いストレスを受け続けると、交感神経は働きっぱなしになり、心身は常に緊張状態を維持することになります。
つまり、真面目で責任感が強く競争心が旺盛で、仕事一筋に働き続けていると交感神経が出たままでいつまでたっても戦闘モードを解除できません。これによってエネルギーは消耗するばかりで、心身ともに疲れきってしまいます。
こうしてある日、最後の1滴でコップの水が溢れだす様に、心身のどこかにストレスによる障害が起こってしまいます。尿酸値の上昇もその一つといえます。

真面目で責任感が強く、仕事一筋で働き続けて、その上ストレスを病気に変えてしまう事は、私たちにとって歓迎できるものではありません。自分の性格と言うものは、なかなか変えられるものではありませんが、仕事の仕方のほうは、意識すれば何かしら変えられるところがあるはずです。



精神的にとか体力的に限界を感じてしまう前に、仕事の効率を上げるためのストレス発散をする方法を考えましょう。付き合いの飲み会の回数を減らしたり、午後の15分間の休息時間を設けるのも心をリフレッシュするよい機会となります。家族や同僚に心配や迷惑をかけない為にも、自分の心と身体を労わることを忘れない様にしたいものです。

⇒アルコールと痛風