肥満度の計算方法

◆計算方法とは

肥満度は、通常次のように「bmi値」を計算します。

bmi(Body mass index)= 体重(kg)÷ 身長(m)の2乗

【例】体重60kg、身長1.7m ⇒ 60÷(1.7×1.7)=20.8

これまでの調査により、このbmi「22」のときに、男女ともに病気にもっともなりにくいことがわかったので、bmi=22となる体重が「標準体重」とされています。

標準体重(男性の場合)=22×(身長m)2

体脂肪率との関連性も高く、bmiが標準値を上回るほど有病率が高くなる傾向がありますので、健康診断の結果と見比べましょう。
bmiでは18.5未満を低体重、18.5以上25.0未満を標準、25.0以上30.0未満を肥満(1度)、30.0以上35.0未満を肥満(2度)、35.0以上40.0未満を肥満(3度)、40.0以上を肥満(4度)としています。
bmi25以上が「肥満」と判定され、その度合いは以下の通りです。

25.0以上30.0未満 肥満
30.0以上35.0 肥満
35.0以上40.0 肥満
40.0 肥満

ただし、体重が多い人でも、筋肉が多いことで体重が重い人は肥満であるとは言いません。

bmiの計算式は世界共通ですが、判定基準は各国で異なりますが日本でのbmiの理想とされる値は男性が22.0、女性が21.0です。これらの数値に近いほど「統計的に病気にかかりにくい体型」ということが疫学調査で判ってきました。
また逆にbmi25.0を超えると肥満であると言われ、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが高まるとされています。

また、bmi以外にも肥満を表す公式の種類はいくつかあります。例えば、子ども(児童や生徒)には次のローレル指数での判定が正確でよく利用されています。この測定方法では160以上が「肥満」と判定されます。

ローレル指数=体重÷(身長×身長×身長)×10

そのほか「標準体重」を求める公式もあり下記のbmiの理想値である22.0から逆算する方法が一般的です。

標準体重(成人用)=(身長×身長)×22÷10,000

この算出方法は成人用のため、学童期の子どもには「22」ではなく13」をかける公式が有効です。

標準体重(子ども用)=(身長×身長×身長)×13

このほかには男性、もしくは身長の高い女性に用いられる簡易的な算出方法や日本で簡易的に用いられてきた算出方法もあります。

標準体重=身長−110
標準体重=(身長−100)×0.9

よく「標準体重の求め方は太めに作られているのでは」という疑問を持つ人がいますが、標準体重は医学上で生命維持に最も適している体重と定義されているのです。
また、美しいプロポーションである体重は「美容体重」と呼ばれていて、標準体重とは別の数値になります。
この美容体重は先に示した標準体重よりやや細めの設定になり、個人差があるものの一般的には標準体重より約5%軽く計算した体重とされています。

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